キーワード/健康観・健康概念、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)、健康行動、ライフスタイル、行動変容、アドヒアランス、身体活動・運動、ウェルビーイング、メンタル・ヘルス、ストレス・マネジメント、保健指導、動機づけ

6ヵ月遅れの講習:ストレスマネジメントと身体活動

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 昨日,ストレスマネジメント関連,健康行動変容関連の講習を行う目的で,渋谷にある企業を訪問しました.

実は,この講習は3月11日に予定されていたのです.あの日,西武池袋線の渋谷行きの電車に乗り,ちょうど原宿辺りの地下鉄構内で地震が起こって停止,しばらく停車した後,最寄りの駅まで徐行運転,全員降りるように言われ,そこから地上にあがりました.そこで,また大きな地震があり,店のお客や従業員が道路脇にでて,揺れる地面や街路樹に喚声をあげていました.しばらくして揺れが収まり,考えたことは「とにかく,講習会場に開始時間前に到着してご挨拶することが責任だ」ということでした.どこの道も多くの人で埋まっており,携帯電話も通じず,苦労しながら,この会社に予定の講習開始時間の数分前にたどり着きました.受付で連絡しても,みなさんTVニュースの前で喚声を上げているだけで,誰も私に注意を向けてくれる人がいませんでした.

こういう3・11を経験し,今回は地下鉄の利用はやめて,山手線を利用しました.6ヵ月遅れの講習ではありましたが,企業におけるメンタルヘルスケアのあり方をストレスマネジメントの立場からお話ししたつもりです.うつ,自殺者がいっこうに減らない企業の現実に,いままでと同じことをしていてはだめだ,対症療法とは別に,予防に果たすストレスマネジメントの重要性,そしてなによりも,人を育て,仕事にやりがいや誇りを持たせる社内の仕組みづくりが大切であることを強調しておきました.

 

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以下の動画は,早稲田大学応用健康科学研究室(代表:竹中晃二)が製作したものです。イベントなどでお使いの場合は,その旨を明示してお使いください。

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