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震災後1年を経て,これから行わないといけないこと

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本日は震災が起こってから1年目,新聞,テレビなどの放送も盛んに取り上げています。思い出せば,東京渋谷において講演を依頼されており,西武線から乗り入れの渋谷行き地下鉄の中で被災,電車は止まりましたが,大分してから表参道の駅まで徐行運転,そこで乗客全員が下ろされ,地上に上がれば,お店から店員も客も外にでていて,そうこうするうちに表参道の樹木が揺れに揺れ,足下も大きく揺れていました。その日は講演会も中止とは思ったのですが,連絡して携帯電話しても不通,とにかく約束だからと会場に行ってご挨拶しました。そのまま帰れないので日本体育協会のスポーツ科学研究室に行き,テレビのニュースを食い入るようにみながら,大変なことが起こったと驚くばかりでした。その日は帰れず,スポーツ選手がマッサージに使うベッドで寝させてもらいました。

さて,その後,何かできることはないかと思い,研究仲間と「日常生活・災害ストレスマネジメント教育ー教師とカウンセラーのためのガイドブックー」を大急ぎで刊行し,被災地に無償配布する仕組みを考えて,いまも続けています。D課程の島崎もよく手伝ってくれました。

現在は,第二弾として,宮城県女川町を中心に子どもを対象としたメンタルヘルス・プロモーション「女川 こころのABC活動」を展開中です。これら2つの試みについては,今週金曜日16日に開催される「東日本大震災と人間科学」シンポで紹介するつもりです。私は,朝の二番手で,時間は20分と短いのですが,お時間が許す方はぜひ聞きにきてください。お昼のポスターセッションでも登場して話します。震災後1年を経て,これから行わないといけないことは,臨床的なものと並行して,今後のメンタルヘルス問題の「予防」だと思います。

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以下の動画は,早稲田大学応用健康科学研究室(代表:竹中晃二)が製作したものです。イベントなどでお使いの場合は,その旨を明示してお使いください。

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