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情報源のテイラリング化

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早いもので、前期課程も間もなく終了を迎えます。賑やかだったキャンパス内も学生の数が段々と少なくなってきました。
数ヶ月前から通学時に一駅分歩くようにしていたのですが、最近は暑さのために挫折がちになっています。バリア要因はいたる所に転がっているものですね(汗)

さて、現在の私の研究テーマは「運動セルフエフィカシーの向上に役立つ情報源の特定」です。セルフエフィカシーとは、ある行動に対する「自分はここまでできる」という見込み感、いわば自信のようなものです。このセルフエフィカシーを高めるには、主に4つの情報源が有効であるとされています。それらは、①成功体験を積むこと、②他の人から言語的な励ましを受けること、③他の人が成功している場面を見たり想像したりすること、④気持ちや身体の変化に気づくこと、です。
先日、施設在住の高齢者の方に、この情報源に焦点を当てたインタビューを行いました。その中で感じたのは、情報源をテイラリングする必要性です。例えば、グループを組んで仲良く運動することを好む方もいれば、一人で行う方が気楽で良いという方もいます。前者の方々には、他者に関連した情報源(②、③)が有効であり、後者の方々には自己に関連するもの(①、④)が有効になると考えられます。
これまで、こうした情報源は一括して利用されることが多かったのですが、今後は各情報源の役割を明確にし、対象者に最適なものを提供していくことが重要になると思います。

文責:前場

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以下の動画は,早稲田大学応用健康科学研究室(代表:竹中晃二)が製作したものです。イベントなどでお使いの場合は,その旨を明示してお使いください。

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