17 Jul 2013
本日は,少しpessimisticな気持ちで最近考えていることを書きます.
人間科学研究科,いや早稲田大学全体,また日本のどこの大学も同じ問題を抱えているのかも知れません.大学院に進学する学生が,ここ数年顕著に減ってきたことです.私は,元来,後先を考えずに,目の前でやりたいことに夢中になるタイプですが,米国に留学したときも,その後どうなるかなんて考えもしませんでした.家内と一緒に貯金を使い果たし,親に借金までして学位を取ったものです.でも,いま考えれば,あれは将来への投資であったのです.
若い人は,大学院に進学したとしても,その後の就職が見つからない,それなら早めに仕事について,と考える人が多くなってきているように思います.ゼミ生も,勉強はできるのに,また私たちのやっている研究に興味を示すのに,だけど進学はしないという人が増えてきた気がします.これは,大変由々しき問題です.
先の約束ができていないと行動をおこさない,たとえその行動に興味があったとしてもです.お前の仕事は,人生をかけるだけの魅力がないと言われているようで寂しくなりますね.まあ,愚痴を言ってみても仕方がないので,目の前にいる「やる気のある」院生と一緒に目の前のことでがんばってやって行くしかありません.
と,pessimisticなつぶやきでした.
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