20 Apr 2017
最近,メンタルヘルス・プロモーションの文献を読んでいて,よくでてくるのがmeaningfulという用語ですが,日本語では「意味のある」となるのでしょうが,どうも頭の中で意味がしっくりきませんでした。メンタルヘルスをよい状態に保つためには,meaningful activitiesやmeaningful participationを積極的に行うとよいというような論調です。そこで,まあ聞いたれとボストン大学の同窓生,MCPHS UniversityのMarieにメールで尋ねたら次のような回答がありました。
「meaningful」という用語は,一般に,その人にとって重要と感じている価値(本質的に,相対的に値打ちがある),目的,または事柄すべてに関連する水準を意味し,それが「ある・なし」という二者択一ではなく,むしろ強度や高低の連続体で述べられることが多い。たとえば,「very meaningful」や「somewhat meaningful」というように。定義としては,「私たちの生活にとって重要な」というのが最も近く,つぎに「満足な」であり,しかし「活発な(lively)」とは意味が異なっている。meaningful activitiesとは,重要性のレベルがいくぶんあり,価値がある活動のことをいう。
なるほどと思いました。イメージはもっていたけれども,こう説明されると明瞭になりました。よく似たものとして,work engagementは仕事に価値を見出して,その仕事に没頭することができればストレスを感じない状ということですが,すべての仕事がmeaningfulにはならないので(目的がお金を稼ぐことだけの仕事もあるので),趣味やボランティア,あるいはもっと生き方に関わる実践がメンタルヘルスをよい状態に保っていくために重要なことがわかります。
あなたにとって,meaningfulな活動って何ですか,という質問をいろいろな人に聞いてみたい衝動にかられた朝です。
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