15 Oct 2009
昨日は,日本看護協会の保健指導実践者の研修に講師として行ってきました.参加者は熱心で限られた時間ではありましたが,講師をしていて楽しかったです.特定健診・保健指導の制度も2年目を迎え,今後,指導者には型にはめた研修ではなく,また決まりきっていて,ありきたりのマニュアル指導を勧めるのではなく,相手の行動変容を促すために行うアプローチのバラエティを増やしたり,洞察力を磨くような研修が必要だと思いました.上意下達的な「教える・教えられる」という研修から現場の経験も取り入れた「互いに学ぶ」,例えばディスカッション形式の研修やロールプレイなど取り入れた研修もよいかもしれません.結局は,研修を実施する側にいるコーディネータの腕や企画力次第ではありますが・・・.
さて,本日は名古屋で行われる日本骨粗鬆症学会のイブニングセミナーに行ってきます.座長の石井光一先生は行動科学的なアプローチを臨床に取り込まれている熱心な先生で,ここ最近になって,石井先生から骨粗鬆症治療の問題点や行動変容アプローチをどのようなところで必要とされているかなどをお聞きして勉強になっています.ただ,時間が限られている診療の現場で,誰が行うか,時間をどのくらいかけられるか,また医師の熱意だけでなく,保険点数化などをしないことには普及が進まないのではないかと思いました.ただ,例えば,診察終了後に自宅で行わなければいけない行動をイラストや図で示して持って帰ってもらう,セルフモニタリング用紙を渡して次回にもって来てもらうるなど,行動継続を促すために,まずはできることもありそうだと思いました.私にとっても新しい課題へのチャレンジになるかもしれません.しっかり,勉強してきます.
金曜日には,名古屋から鹿児島に移って,土曜日の午前中は日本臨床動作学会のシンポジウムに話題提供者として参加します.こちらは健康心理学的アプローチの紹介ですが,興味ある話題は後日紹介できればと思います.
来週は水曜日に新潟に行って,金曜日は高松です.
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