キーワード/健康観・健康概念、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)、健康行動、ライフスタイル、行動変容、アドヒアランス、身体活動・運動、ウェルビーイング、メンタル・ヘルス、ストレス・マネジメント、保健指導、動機づけ

WCBCT2010 in Boston

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6月2日から5日にかけて、BostonでWorld Congress of Behavioral and Cognitive Therapyが開催されました。会場となったBoston Universityは竹中先生の母校でもあります。
私、前場は高齢者の転倒セルフ・エフィカシーに関するポスター発表を行ってきました。高齢者の関連で研究発表を行っていた方々は少なめでしたが、それでも彼らを対象としたCBTの最先端の研究を学ぶことができ、非常に有意義でした。
今回参加して強く感じたことは、moderatorおよびmediatorという考え方の普及であり、様々な発表の中でこれらの言葉を耳にしました。運動領域においてもこうした考え方は取り入れられており、セルフ・エフィカシーを始めとする様々な変数がmoderator、mediatorとして仮定されています。
また、我々の行っている行動変容と比較して、CBTでは1つ1つのセッションにおける構造化のレベルがより精緻化されている印象を受けました。もちろん、その対象がpopulationかindividualかによって、その程度は異なってくると思いますが、各セッションにおけるこのような精緻化の吟味は、我々の研究においてもきわめて重要になってくると思います。
国外の研究者のみならず、日本の著名な研究者の方々と深く交流できたことも、私にとって大変貴重な経験であり、「いつまでも終わらなければいいのに…」と何度考えたことか分かりません。
とりあえず無事帰国しましたので、早いとこ時差ボケから回復できるように頑張ります。

(文責:前場)

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