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自転車で桜島!

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先週は,水曜日に日本看護協会で研修講師,翌日木曜日は名古屋に向かい,日本骨粗鬆症学会イブニングセミナー「骨粗鬆症治療の継続に向けての新しいアプローチ」において,「骨粗鬆症治療に活かす行動科学の知恵」と題して話をさせていただきました.思いの外,フロアはいっぱいになり,この人気ぶりは逆に治療継続の難しさを感じている医療関係者が多いんだなと感じました.
しかし,いろいろと発見できたよい機会でした.薬の治療だけでは,高齢者によくなったという実感を持たせる(セルフエフィカシー強化の情報源の1つである「情動的,生理的喚起」に相当)ことが難しく,そのために治療の継続が50%という結果を見せてもらいました.

その翌日は,鹿児島に移り,夕方に日本臨床動作学会のシンポジウムの打ち合わせを行い,翌日の午前中にシンポジウム「健康と動作・スポーツー臨床心理学と健康心理学のコラボレーションー」が行われました.私は,健康心理学のアプローチとして練馬区で行った介入プログラムを例にあげて健康心理学的アプローチの説明をしました.そこで,骨粗鬆症学会セミナーで話していて私が受けた印象を話し,皆さんも高齢者の行動や心理状態を改善させるためには,「気づき」や「実感」が重要であるという意見が出て,生理的喚起の重要性が確認できました.
骨粗鬆症治療の場合,薬の効果を気づかせるのはきわめてわかりにくいために,生活習慣指導,特に運動や食事によって日常の生活が楽になっており,また転倒予防につながっていることについて改善の「実感」を感じさせるのがよいように思いました.その上で,薬についての思いこみを正し,その効果もわかりやすく説いていくという形でしょうか.つまり,薬単独で治療を行うという従来の形から,本来必要な生活指導と薬を組み合わせていくということです.そうなったら,啓発冊子やパンフレットの作り方も変わってくるのかなと思いました.また,高齢者ご本人に対して,高齢者と一緒に生活しているご家族(高齢者に対する間接的アプローチ)に対して,医師やコメディカルも含めて高齢者の治療や指導に関わる人たちに対して,というように対象者に応じた情報提供が必要だなと考えながらの鹿児島滞在でした.

土曜日の午後は懇親会まで時間があったので,指定討論者の島井先生(南九州大学)のお誘いもあって,電動付きレンタル自転車で鹿児島観光を行いました.途中,自転車の軸が折れたり,後部車輪のロックがかかって動かなくなるなどハプニングもあり,自動車で新しい自転車を持ってきてもらいました.その後,申し訳ないと言われてレンタルの時間制限がなくなった気安さも手伝って,フェリーで桜島まで行き,桜島の海岸沿いにサイクリングを楽しみました.ぜーぜー言って,島井先生についていくのがせいいっぱいでした.俺は,フィットネスクラブに結構通って自転車こいでいるのになあと自信がなくなり,そして精根尽きた時間でした.でも,楽しかった・・・.

さて,今週は,新潟に行って,香川に行ってと,出かけることが多くなります.タフに乗り切ろうと思います.

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以下の動画は,早稲田大学応用健康科学研究室(代表:竹中晃二)が製作したものです。イベントなどでお使いの場合は,その旨を明示してお使いください。

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