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理学療法教育・研究とSelf-efficacy

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夏休みも終わり、所沢キャンパスはすっかり秋の装いになりました。
博士課程1年の細井俊希と申します。竹中研究室に所属する傍ら、教員として理学療法士養成校に勤務しております。

今までの理学療法教育は、運動療法の講義が中心で、心理学的な側面に関してはあまり重視されてきませんでした。しかし、理学療法士が、Self-efficacyや行動変容などの理論を知っておくことは、理学療法を進めるうえで非常に有効であると思われます。
Self-efficacyを高めるには、4つの情報源が重要であるとされています。4つの情報源とは、「遂行行動の達成」、「代理的体験」、「言語的説得」、「生理的・情動的喚起」です。
これを理学療法に当てはめると、例えば、リハビリテーションを行う際は、まず対象者と話し合いながら長期目標を設定し、それを達成するために必要な行動目標(短期目標)を立て、その達成のためにチームで支援していきます。達成された場合、「遂行行動の達成」と「情動的喚起」につながります。達成される過程で、身体機能やパフォーマンスが向上することは「生理的喚起」につながりますし、理学療法室で他の対象者と一緒に理学療法を行い、理学療法士や他の対象者と話すことが「言語的説得」や「代理的体験」になると考えられます。
今後、何かの機会にSelf-efficacyや行動変容について、理学療法学科の学生に話したいと思っています。
リハビリテーション医学でのSelf-efficacyの研究は、心臓リハビリテーションにおいて先行していますが、今後は、他の疾患においても研究を進め、効果を検証していく必要があると考えています。

来週からはいよいよ後期課程が始まります。頑張ります。

(文責:細井俊希)

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