キーワード/健康観・健康概念、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)、健康行動、ライフスタイル、行動変容、アドヒアランス、身体活動・運動、ウェルビーイング、メンタル・ヘルス、ストレス・マネジメント、保健指導、動機づけ

研究の打ち合わせ:2つ

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今年も残りわずかとなりました.

一昨日の月曜日は,ときがわ町でソーシャルマーケティング介入の打ち合わせ,昨日は大阪府八尾市に研究打ち合わせのために日帰りで行ってきました.

ときがわ町では,すでにいくつかのフォーマティブ・リサーチを行っており,来年度介入を行っていくターゲットは59-65歳の町民で,特に身体活動の熟考・準備ステージ者に絞ったメディアキャンペーンを既存の行事と絡めて行っていこうという話になっています.そのために,来年度初めに熟考・準備ステージ者対象のフォーカスグループ・インタビューを複数行う予定になっています.保健センターのスタッフさんが熱心ですのでやりがいもあります.

八尾市の件は,博士課程の斉藤さんが担当するパネルタッチコンピュータによる歩数増強プログラムに関する研究です.八尾市には,ある会社が指定管理者として運動施設にはいっており,その会社との連携で行っているプログラムです.フィットネス教室に来られる人たちは週に1回,2回と来られるわけですが,例えば週1回しかいらっしゃらない人が何かの都合で休むと,これはもう2週間に1回になり,足が遠のく原因になります.このプログラムは,そのような状況を補完する内容となります.また,フィットネス教室に来られる人に対しては,単にフィットネスの講習をするだけにとどまらず,ライフスタイル全般に目を向けていただいて,指導者がライフスタイルのプランナーとして健康づくり全般のアドバイスをできるように,その一環としても役立ちます.つまり,指導者の指導の質を高めていくためのツールとしての役割も期待しています.一方で,仕事や家事の都合で,また運動することに一歩踏み出せない(熟考ステージ)ために教室に来られない人に対しても,「歩く」という活動に特化して健康づくりに役立てることができ,従来のフィットネス教室参加者とは対象を差別化したアプローチを行うこともできます.八尾市ではすでにトライアルが始まっており,実施者や指導者の方々の感想も前向きでした.

大阪駅には大きな天井ができていたり,帰りに中学時代のクラスメートに会って懐かしい話をしたりと,日帰りで行った長い1日となりましたが,久しぶりの大阪訪問は私にとって関西人としてのアイデンティティを確認できた楽しい時間となりました.

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