キーワード/健康観・健康概念、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)、健康行動、ライフスタイル、行動変容、アドヒアランス、身体活動・運動、ウェルビーイング、メンタル・ヘルス、ストレス・マネジメント、保健指導、動機づけ

メンタルケア研究会

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 昨日,生産性本部の第11期メンタルケア研究会10月例会で話をしてきました.題目は,「ソーシャルサポートシステムの構築と普及」でした.内容としては,主に日本の企業が伝統的に培ってきた「人を育てる」という考え方を,効率・業績一辺倒で突き進んできた経営の中に,もう一度きちんと盛り込むべきということ,またメンタルヘルスケアへの啓蒙,意識の底上げを行うポピュレーションアプローチの重要性を強調してきました.

 実は,参加者の皆さんの生のご意見を聞いて,私も勉強になりました.メンタルヘルスケア対策の重要性を理解しつつ,一方で不況の中,社員に負荷をかけざるをえない会社の立場,わかっちゃいるけどできない健康行動みたいな状態ですね.こういうところで社員のメンタルヘルス不全が起こっているのに,個人に特化したアプローチだけ,また上司からのmindfulな声がけだけではどうにもならないのでしょうね.でも,諦めないで,いまできることは何かを見極めて,まずはできることからやっていくという精神を持たないといけません.

 日本ストレスマネジメント学会でも,日本健康心理学会でも実践研究の重要性がクローズアップされています.社会に役立つ実用的な心のサービス,しかも対症療法ではなく,予防に特化したサービスの具体化が課題だと思います.

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以下の動画は,早稲田大学応用健康科学研究室(代表:竹中晃二)が製作したものです。イベントなどでお使いの場合は,その旨を明示してお使いください。

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